スタッフ面談の必要性

スタッフ面談は行っていますか?

医院では院長やチーフによるスタッフ面談をおこなっていらっしゃいますか?

ボーナス支給時期に面談をされる歯科医院も少なくはないのではないでしょうか?

または、診療に追われてスタッフ面談をやりたいんだけどできていないと思っていらっしゃる先生もいるでしょう。

はたまた、以前はスタッフ面談をやっていたけれど、やっても意味がないと感じていらっしゃる先生もいらっしゃるでしょう。

スタッフ面談をやった方が良いと誰かに聞いたり、何かで見たりして、実際取り入れてみたけれど、先生の時間と労力を想像以上に使いすぎてしまい疲れ果ててしまった経験がありませんか?

 面談で何を聞き出すか?

先生はスタッフと面談し、何を聞き出したいとお考えですか?

仕事に対する要望や何に対して努力をして取り組んでいるか?

そのような内容ではないかと思います。

聞き出す内容を箇条書きにピックアップしておき、限られた時間の中で「最近はいかがですか?」などと先生の方からスタッフへ聞き出していらっしゃるのでしょうか?

限られた時間の中でスタッフの気持ちをあまり聞き出せなかったり、逆にスタッフが喋りすぎて何を聞きたかったのかわからなくなったり、要望が多すぎてワガママなスタッフの言葉に疲れ果てたり、先生の理想とする面談ができていらっしゃらないケースが多いのではないかとお察しします。

もう一度言います。

スタッフ面談で先生の聞き出したいことは何ですか?

 スタッフの真意とは

現状のスタッフの気持ち、意見を聞き出すことはただのカウンセリングになってしまい、先生が望むような言葉は返ってきません。

それはなぜか?

スタッフからすると先生やチーフとの面談では真意があっても言えないと思っています。

言葉にするならば、結果的に休みが欲しい、スタッフを増やしてほしい、有給休暇をとりやすくしてほしい、このような意見しか出ないのです。

面談で出た意見は、当然スタッフからすると聞いてもらえたから、改善してもらえるはずと思っています。

ですがなかなか現状が改善されないと彼女たちは「要望は叶わない」「先生に言っても無駄」「何のための面談だったんだ?」となります。

時間をかけて、彼女たちの頭の中には「この職場では働きがいがない」という結論を出してしまうのです。

 心理的安全性の確保

どんなに未熟なスタッフでも、そんなに若いスタッフでも、なんでも意見、思ったことが言える環境であることこれが心理的安全性のある職場です。

ここで間違ってしまって欲しくないのは、「好き勝手言える関係性であることではない」ということ。

経験があるから、歳を重ねているから、という理由だけで決定権が与えられてしまうのは若いスタッフにとって働き辛くなります。

「最近の若い子は…」「経験がないからね。」このような言葉で若いスタッフを片付けていないでしょうか?

 スタッフの要望

スタッフの要望だけを聞いていたら、先生やチーフにとってその要望に対する後処理が大変です。

現実的に無理難題な要望であっても、面談で聞き入れてしまったからには、改善するためにどのようにしていくかを考える必要が出てきます。

そこでオススメしたいのは、要望だけではなく、要望のためにどのようにすると良いのか?そのサクセスや過程までスタッフに考えさせることです。

要望だけを聞き入れると単なるスタッフのワガママや愚痴を聞いているだけになります。

その要望を叶えるために自分がどのように働きかけるのか、プレゼンテーションさせるのです。

ただ要望を言うのではなく、その要望が叶うために自分はどうするか、医院全体でどんなことに取り組むと良いか本人に考えさせます。

要望を叶えるのは先生である院長でなければならない、のではなく要望に対していかに院長を説得できるかを考えさせるとスタッフ自身の主体性が発揮でき、成長にもつながります。

素敵な意見であれば先生もすぐに採用されるのではないでしょうか?

 スタッフの持つポテンシャル

スタッフには性格、個性、持ち味があります。

先生も同じです。

何が良い、悪いかをジャッジするのではなくスタッフの能力を最大限に引き出してあげることこそ、医院全体、組織全体の成長につながるはずなのです。

面談で「要望」などのスタッフの考えていることを聞き出すだけではなく、その裏に隠された本当のスタッフの欲求が理解できてこそ、先生がこれから先、歯科医院にとって何を取り組むべきなのかが明確になるのではないでしょうか?

せっかく行うスタッフ面談です。

先生の労力や時間を割いて行うのですから、ぜひ価値のある面談にしていただきたいと思います。

 スタッフ育成コンサルティング

私の行う、定期的にご訪問しスタッフ育成コンサルティングでは知識や技術のスキルアップももちろんですが、スタッフの皆さんとグループ面談や個別面談を行っています。

定期的にご訪問していますので、特別、面談の予定を組んでいませんが、必要に応じて行なっています。

スタッフとのお話を伺った際に、改善した方が良いような内容でしたら、スタッフに「気づき」を与えるようにしています。

今、懸命に日々の診療に取り組んでいても心のどこかで悲鳴を上げていたり、「なんか違うな」と違和感を持っていたり、「これでいいのかな?」ちょっと迷子になっていたり、スタッフの今の気持ち、私の持つ洞察力で察していきます。

本当はどうなりたいのか?

本当はどうしたいのか?

どうなることが理想なのか?

スタッフの「辞めたい」という気持ちに至るまでの過程は、実に複雑で時間を要します。

そのような状況の中でも定期的にまずは思っていることを聞き出してあげることこそ、「離職率低下」「離職予防」の近道になっています。

 大切なスタッフだからこそ

今いる大切なスタッフだからこそ、スタッフの思い、願い、スタッフのポテンシャルを引き上げられるような面談を行なってほしいです。

私は臨床経験25年以上ある上にスタッフの皆さんと同じような悩みをたくさん抱えてきて今があります。

だからこそ、スタッフの皆さんは私に心を開いてくれて、「実は…」と話してくださいます。

その内容がどんなことでも、私はとにかく全部彼女たちの思いを聞きます。

吐き出すだけでスッキリすることもあれば、背中を押してあげることもありますし、視点を変えてあげたり、考え方や捉え方を変換してあげたりもします。

私の願いはただ一つ。

「歯科医院で働くスタッフが、楽しく輝いて働くこと」ですので、楽しくなる方法や輝ける方法を伝授します。

時には院長に掛け合って改善の余地を一緒に考えることもあります。

大切なスタッフ、大好きなスタッフに、先生の歯科医院で長く働けるような環境を私も作ってあげたいのです。

面談は、何気ない会話からずべて繋がります。

面談でスタッフの成長を促せます。

面談で、医院の活性化を図れます。

ぜひ、価値のある面談を取り入れてください。

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