スタッフにも歯科医院の運営目線を考えてもらおう!

スタッフが歯科医院の運営目線?!

スタッフにとって毎月のお給料や年に数回のボーナスはもらって当たり前の対価だと思います。
だからこそ、新しい職場を探す際には、一番目が行くところですし、最低限の保証はあったほうがいいに決まっています。
たくさんある求人の中から、お給料が高い金額だと目に留まりますし、魅力的に感じているはず。
歯科医院で数年働くと昇給しなかったりスタッフが足りず忙しい日々を過ごすと心身ともに疲労困憊でそれに見合った金額を出して欲しいと思うはず。
思ったより金額が少ないと「院長はケチなんだ」と思ったりしているスタッフは、実は少なくないはず。
(実は私、若い頃そう思っていました)

スタッフの対価は誰から頂くもの?

よく勘違いしてしまいがちなのは、昇給しなかったり賞与が思った以上に少なかったりすると「院長はケチなんだ」「他のものにお金を使ったからだ」と誰かや他のもののせいにしがち。
ですが、よく考えてください。
歯科医院の収益はどのようにして算出されているのでしょうか?
院長が稼いでいるからでもスタッフが稼いでるかだけでもありません。
診療が終わった後にカルテ入力をし、会計を行うときに患者さんから必要な治療費を頂きます。
窓口で支払われるのは、治療費です。
患者さんが受けた治療に対しての対価が治療費として支払われます。
私たちが行なっている安心安全な歯科医療に対する対価は患者さんが支払って行かれます。
だから、患者さんが多ければ多い方が、キャンセルがない方が、歯科医院の経営は安定し、スタッフ皆さんのお給料もアップするんですよね。

診療はボランティアではない

患者さんの話をしっかり聞かなければならない。
歯石を、ステインを全部、除去しなければならない。
目の前の患者さんに全力を注ぎ、歯科衛生士として問題解決に努めるのは素晴らしい姿勢です。
ですが、予約時間をオーバーして次の患者さんを待たせてしまうのはいかがなものでしょう?
患者さんの要望もない歯周治療を勝手に進めてしまい痛い思いをさせてしまったら、どうなるでしょう?
歯科診療は歯科診療報酬点数で決まっています。
全国、どこの歯科医院でも保険治療を行えば同じ料金なのです。
ですから、話の長い患者さんや歯石がたくさんこびりついている患者さんがいても同じ予約時間の中でやりくりしなければなりません。
どんなに長い時間がかかろうとも、患者さんが支払う料金は変わらないからです。
予約時間の中で、診療報酬点数を意識し、行動する。
常に意識しなければならないことかも知れません。

診療報酬点数の理解

そうなると、診療報酬点数も歯科衛生士は理解しておく必要があります。
例えば、「歯科衛生士実地指導」は15分以上行い、診療報酬点数は◯点。15分で患者さん4名に歯科衛生士実地指導を行うと、◯点×4点となり、歯科衛生士が1時間4名に行う歯科衛生士実地指導の金額が簡単に分かるはずです。
カルテを入力している歯科衛生士であれば無意識に入力するのではなく自分の仕事の報酬と思って入力を行ってもらいたいです。
自分の仕事の対価が、目に見えていますから、しっかりと自覚してもらいたいなと思います。

歯科衛生士としての医院の貢献

歯科衛生士であれば、患者さんの口腔の健康を第一に考えます。
健康のためと考えれば考えるほど、患者さんの問題点ばかり着目してしまいがちで本来の患者さんの要望や健康観を見落としている場合もあります。
果たして、それは患者さんの口腔の健康を考えていると言えるかどうか?なのです。
問題点を指摘され続けると患者さんは嫌気がさし歯科医院から足が遠ざかってしまうと意味がありません。
口腔からの健康を寄与すると同時に患者さんがまた来たいと思ってくださるような対応が望まれます。
歯科医療も、医療サービスです。
患者さんに満足していただけるような対応も必須なのです。
そうなると、患者さんのキャンセルが出てしまった場合、それを患者さんのせいにせず、歯科衛生士として患者さんに他にできることはなかったのか?自分原因で考え、常に成長し続けなければならないと思っています。
それは、第一に患者さんのためそして勤務している歯科医院のためになるのではないでしょうか?

歯科衛生士による予防歯科

歯科医師が高度な技術で根管治療を行なっても勉強を重ねて行なったインプラント手術よりも歯科衛生士による予防歯科の利益率は高く歯科衛生士の人数とメインテナンスを行う患者数が増えるだけで歯科医院の経営は安定します。
ですが、この予防歯科に対して歯科衛生士による患者教育が行えていなければ結果的に、ホープレスの患者さんや痛い時だけ治療しに繰り返して通院する患者さんしかいらっしゃらなくなります。
歯科衛生士の仕事が、いかに医院の貢献に繋がるのか、患者さんの全身疾患からの健康までも予防できる歯科衛生士の存在価値を働く本人たちが十分に理解しておかなくてはならないと思っています。

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